ユニットバスも日曜大工?  

ユニットバスが完成するまで。

今思えば、だいそれた事をやったものだと思っている。
私の元の仕事は電気工事業である。マンションなどの
建築現場でユニットバスを組み立てるところ見ている
と電動ドライバーでいとも簡単に組み立てしまう。
まるでプラモデルでも組み立てているようだ。
部材は工場生産。
現場では組み立てるだけで仕上がってしまうのだ。
これなら私にも出来ると思ったのが事の発端だ。

まずは展示場回りから始める。
パネルの一部がはずしてあって内部の構造が良く見え
るようにしてある。大工工事は何とかなりそうだ。
電気工事は問題外。一番のネックは給排水工事のようだ。
80℃の湯を通すにはビニル配管ではだめ、銅管で配管
しなければならない。材料がそろうだろうか?
ホームセンターへ行ってみると給排水コーナーで銅管と
その部品が並べてあった。こんなものを日曜大工で使う
人があるんだということをはじめて知った。

付属材料は何とかなりそうだ。
ユニットバスを自分で組み立てるから材料を購入したい。
といったら展示場のお姉さんが目を丸くした。
うちの製品は専門業者が組み立てて、初めて商品として
お客さまにお渡しできるんです。そんな例はないと言うのだ。
ここで引き下がるわけにはいかない。すったもんだのあげく
メーカーの発送センターを紹介してくれた。

ここでは組み立てる技術者を養成するための教室があった。
要するにここで勉強しろということだった。
実際何人かの人が作業をしていた。
パネルを組み立てていくとだんだん体の入るところ、
手の入るところが限定されてくる。
現場現場によって違うが、どこから組み立て初めて、どこ
で終わるかがポイントのようだ。
手順を間違えると最後のパネルが入らない。
パネルは入ったがねじが止められないということに
なりかねない。
分厚い施工要領書をもらった。
お客様が組み立てるので商品としての補償はしかねます。
との念書をとられ、はじめて資材搬入ということに相成った。

浴室になる位置の床をめくる。
基礎作り。レベルを出すのに一苦労。これをきちんとして
おかないと浴室と脱衣室に段差ができてしまうし、
おさまらなくなる。
細いビニールパイプに水をいれて水面が絶えず水平になる
原理を利用して基準墨をだした。

浴槽の据付。洗い場の据付は重量があるので人手が要った。
嫁さんと子供(女性ばかりだが)家族総動員で手伝ってもらう。

ここまで来ると後はパネルの組み立て作業あるのみでそんな
に苦労はなかった。
水周りの配管は後で水漏れがあるとこわいので特に念入り
に行う。

ガス工事は日曜大工というわけには行かないので給湯は
深夜電力の電気温水器を使用する。電灯工事、排気工事、
これは私の専門分野である。

ついでに、太陽熱利用のお湯も使えるようにする。夏場は
これでほとんどまかなえる。
浴室の天井には防水スピーカーを取り付けBGMを聞きな
がらの入浴が可能だ。
排気フアンは60分立つと自動的に止まるようにしている。
この辺の付帯設備は日曜大工の強みでもある。

竣工後、十数年になるがまだ水漏れはない。
外壁はモルタル壁にするつもりでラスカットをはっているが
いまだに仕上がっていない。この左官屋さんの仕事が
一番難しそうだ。

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